にちじょう。えそら。

この度、日常とエソラが合体!創作もします。アニメ、漫画、アーティストさんの話します。ごゆっくり見ていってください!

番外編1 出会い

「隊長!拳銃の上手い男の子がいるみたいですよ」
「そうか、是非ともこの黄泉がえりに入ってほしいものだな」
「スカウトして来ていいですかっ?」
「あぁ、もちろん」
彼はとある学校に通っていて、そこでの拳銃の試験はいつも満点なのだとか。
今度開催する全国の拳銃大会に出場確定と新聞で取り上げられていた。
その学校を卒業すると皆、拳銃関係の就職をする人もいれば、違う人もいる。
彼はまだ進路を決めていないと小耳に挟んだ。

梓は校門前で待機!
下校時間になったのか、生徒がぞくぞくと学校から出てくる。

(黒髪、クセ毛、長身…はっ!)

梓は気づいた、新聞で見た通りの人物がオーラを纏って登場してきた。

「すみません!!!」
「はいっ?!」
「突然の無礼失礼します!私、こういうものでして…」
梓は名刺を出す。
黄泉がえり…ああ!あの不可思議なところの…よみがえった人を管理するところっすね」
「よくご存じで!私はそこで働く、梓と申します」
「NK学校に通う、卓斗です」
(キラキラまぶしい、これがイケメンオーラか…)
「まどろっこしい前置きは苦手なので、単刀直入にいいます」
息を勢いよく吸って、声で吐き出す。
黄泉がえりで働きませんかっ??」
目をつぶっていたので、反応が気になり、恐る恐る目を開く。
彼はびっくりして、固まっていた。

「なにあれー?告白ー??」

そういった声が聞こえて、ここが校門前だと思い出す。
「卓斗くん、ちょっと場所変えましょ!!」
そう言って、卓斗を無理矢理、カフェへ連れていく。
今更ながら、恥ずかしくなってコーヒーをすすってから、話始める。
「いきなり、失礼しました!」
「いえ、びっくりして何も反応出来ずすみません」
ことの成り行きを話した。
「そうだったんっすね…進路は確かに決まってないです。両親は普通の学校に通って、普通の職についているので
どうすればいいかわからなくて。でもこういった職場もあるんすね」
「すぐに答えは出さなくてもいいので考えてみてくれませんか?」
「はい、両親にもこれを機に相談してみます」
「連絡先は名刺に書いてあるので、いつでも連絡ください」
「わかりました。それにしてもこんな美人さんも働いてるんすね、ちょっと興味わきました、ははっ」
「やだなー美人なんてありがとうー」
(イケメンに美人って言われた!!!絶対、黄泉がえりに入ってもらわなくちゃ)

「隊長!例の拳銃うまい少年に接触して、名刺渡せました!」
「おお!よくやった、あとは連絡を待つだけだな」
「私としてはもうワンプッシュして連絡を待ちたいところですね…」
「もう一回やるにしても、すこし間隔は開けたほうがいいかもな」
「了解です」

「母さん、今日黄泉がえりってところから働かないかってスカウト受けた」
「あら、すごいじゃない!確かに就職するなら銃が使えるところがいいわよね。
せっかくすごい能力手に入れたんだから、私たちにはない…ね」
「もう就職の時期か。そこ見学させてもらえないのかな、それで感じたままに自分自身で答えを出しなさい」
「わかった、連絡先もらったから聞いてみるよ」
「それと、全国大会の方は大丈夫なのか?」
「大丈夫!毎日練習して好調さ」
「うん、ならいい!」
「なになに?卓斗にぃ、やっと就職先決めるの?」
「就職先候補ね!」
「ふーん」

―プルルルル
「はい、こちら黄泉がえり。梓が承ります!
「今日はカフェでごちそうになりました、卓斗です」
「た、卓斗くん!?どうしたの、ま、まさか!
「あ、返答はまだです。すみません。黄泉がえりの部署というか働いているところを見学したいんですが
できますか?」
「おお!お安い御用です!…といいたいところですが、ちょっと確認してきます!」
「お願いします!」
―保留音
「お待たせしました…あの…」
「あーもしかしてダメでした?すみません、無理いっ…」
「大丈夫でしたー!ぜひ来てください!」
「大丈夫なんかーいなーんて」
「へへっすみません、ダメからのOKの方が嬉しいかなと思って…それは置いといて、住所教えますね」
(愉快な人だなぁ)
「こちらはいつでも大丈夫ですが、卓斗くんはいつ都合が良いですか?」
「じゃあ、明後日で」
「かしこまりました。では、明後日、お待ちしてますね!」
「宜しくお願いします」
「はい!では、失礼します」
「失礼します」
(電話からも伝わる人柄の良さ、一緒に仕事できたらいいな)
興味から気持ちが変わる。まだ働くことに対してイメージがわいてないけど。
仕事をするということは人と関わること。ここなら自分の力もいかせて働くのが楽しくなるのではと期待を膨らませる卓斗。