にちじょう。えそら。

この度、日常とエソラが合体!創作もします。アニメ、漫画、アーティストさんの話します。ごゆっくり見ていってください!

第2話 実技試験

 ある日のあるところにNKという学校がありました。
ここは二丁拳銃を扱う学校。二丁拳銃→Nichou KenjuでNK。
通うのは子供たち。国の方針で、子供のころからいろんなことを知っていこうと掲げられました。
危険なものを丁寧に扱えるように、能力をUPさせるようにといった意図も込められてます。
学校はNKだけでなく、真剣(ShinKen)を扱うSK。魔法(MaHou)の能力を開花させるMHなど。
いろんな学校があります。そんな学校に通う子たちの物語です。
*********************************

―ガララララララ

「HR始めるぞ、席に着けー」

さいき達のクラスの担任の笹野先生。
素敵なおじさまですが、ちょっと怖そうかも…💦

「では、点呼をとる、まず、あいき」
「はい」
「いよ」
「はぁい」
「…」
「…」

********************************

「みんな、出席だな!よしえらいぞ!昨日伝えた通り、今日は実践試験だ。
昨日の練習から拳銃に触れてないから、まず練習を10分行おう」
『はい!』

笹野先生はみんなひとりひとりの拳銃が入ったケースを持ってきた。
そして重そうなケースを開ける。

…こそこそ
「いよちん、大丈夫かな?拳銃戻してないんじゃない?」
「かもな…」
「たもつくんの言う通りになりそうだね…」

「おや?拳銃が一つ足りない…」

いよは汗をかきはじめる。
「どどど、どうしよう、うえ…」
「どうもこうもない、すぐ謝る!」
「はぁ…全く」

「番号は4番…いよおまえ」
「ごめんなさい!!昨日戻すの忘れて持って帰りました!」
「はい、減点」
「ひえぇえ」
たもつが盛大にため息をついた。
うえつきは苦笑い。
個人の減点であっても、チームの成績にも影響する。ハンデを付けさせられたりとか課題を増やされたりとか。
だから、チームの足引っ張らないように…ね。
「最後に先生が確認したと思ってたんだけどな、確認不足だった私も悪い、それで拳銃は?」
「家に忘れました…」
「はい、減点」
(登校したとき持ってなかったっけ?)
さいきとしうは目を見合わせる。

NKは二丁拳銃を扱う、つまり左右で同じくらいのレベルで拳銃を撃てないといけない。
人間には利き手があるから難しいが、そこを挑戦していくのが目的だ。

実践試験はこのような方法で行う。
①左右三回ずつ的に撃つ。
左右交互に連続撃ちしなければならない。
②真ん中を10点とし、左右合わせて60点満点。
③30点以下なら赤点である。

教室から移動して、拳銃練習場へ。
「緊張する…さきぃ」
「練習時間あるんだから撃ちまくるしかないよ、さ、がんばろ」
しうちゃんはとっても緊張しいなんですね。
それとは逆にさいきくんは落ち着いてるなぁ。

「いいか!かれん、この的は先生に言ってかれんの身長に合わせて、調節してくれたんだ!絶対できる大丈夫だぜ」
「うん…頑張る」
「となりで撃ってるから、かれんちゃん一緒に練習しよ?」
「ありがとう!」
(俺の時と反応ちがくね??)

「いよ…大丈夫?」
「ごめん、二人ともハンデで5分しか練習できなくて…」
「ほんと、いい迷惑だよ。チーム替えしてほしいな」
そこへ笹野先生がやってくる。
「いやな奴がいるからとか足引っ張るからとかそういった理由じゃ、チーム替えはしない。どうやってチームがバツを受けないようにしないよにするか言い合ってお互いを高めてほしいから、こういったバツを与える。バツを与えたいからじゃないぞ!

この5分間をどう使うかが君たちの運命を変える、さあしっかり考えて話そう」
『はい!』
「…じゃ、どうやったら、君の非行は直るわけ?」
「…昔からの癖だからなぁ」
「悪いことをするのが癖なの?人間として終わってないか?」
「ごめんなさい」
「ごめんはいいんだよもう」
「じゃ、質問変えよ!ね!どうしてさ、いよは拳銃戻さなかったの?」
「まず、拳銃を練習中に無くした、片づけの時に気づいたけど怒られるのやだったから、黙ってた…」
「そっか、それでどこで見つけたの?」
「え、えぇっと…」
言葉に詰まるいよ。何か様子が変な気もするが。
「空から落っこちてきた!頭に当たったんだ、痛かったなぁ~」


10分練習終了!
では、本番です。

名前順からあいき→いよ→うえつき→かれん→さいき→しう→たもつ→はな→まつる

「いっくぜー」
「はじめっ」
―ピッ
ババババババン
スピードがあって、すべて真ん中に近いぞ!
「計:58点」
「おっし!」

「次」
「名誉挽回!いよちゃんいきます」
拳銃は片方、うえつき君から借りました。
―ピッ
バンババンバンババン
スピードはゆっくりだが、正確だ!?もしかしてこれは?
「計:60点」
「やった!さすが百発百中ね」
「自分で言うのかよ!でも本当にすごい!よし、次は俺だね」

「次」
―ピッ

バババンバババン
あいきには劣るがなかなかのスピード!結果は?
「計:60点」
「よし!」
「次はかれんだな!大丈夫だ―!がんばれー」

「…もう恥ずかしいなぁ」
「次」
―ピッ
バンバンバン バンバンバン
とってもゆっくりだが、丁寧な打ち方だ!
「うぅ怖かった…」
音にびっくりしちゃったみたいね…
「計:35点」
「ぎりぎりでした、良かった…」

「次」
―ピッ
ババババババン
おお!あいきと互角のスピードのさいき!!
「計:60点」
「さっすが、さき!てか貫通した玉の跡に的確に入れてない??見間違え!?」
コントロール化け物かもしれないですね。

「はぁ緊張する…」
「次」
―ピッ
バンババンバンバンバン
丁寧に撃とうとしてちょっと失敗しちゃったかな?
「計:36点」
「むー赤点は回避!でももっと頑張んないとなぁ」

「次」
―ピッ
ババババババン
さすが機会をいじくるだけあって、扱いがお手の物ですな。撃つフォームも綺麗。
「計:60点」
「いよチームは実践点数は圧倒的だね」
「みんな60点じゃん、すごいなぁ」

「次」
―ピッ
ババンバンバンババン
はなはちょっと力みすぎちゃいましたかね…
「腕があがらな~い、力入れすぎた!」
「計:45点」
「まあまあどんまい!はな!」
「はなさん、お疲れ様です」
「ありがとう、かれんちゃん」
(俺に冷たくない?)

「さて、フィニッシュは僕っすね!」
「最後」
―ピッ
バババシュ…バババン
「あ…れ?」
「計:29点」
「も~まつるったら何やってんの!」
「…調子乗って練習さぼってたからな」

【結果】
『個人』
60点(名前順)いよ
       うえつき
       さいき
       たもつ
58点     あいき
45点     はな
36点     しう
35点     かれん
------赤点-----------
29点     まつる

『チーム』
180点 いよ・うえつき・たもつ
138点 あいき・はな・かれん
125点 さいき・しう・まつる

「…ごめん、さいき、しう」
「帰りのおやつおごりね!」
「…はい」
「無事に帰れるといいけど…」
「怖いこと言うなよ~」

 

実技試験は終わり、次は赤点とっちゃったまつるくん。

どうなることやら、次回もお楽しみに!